重要なお知らせ

前立腺肥大症

前立腺肥大症とは肥大した前立腺に圧迫されて、尿道が狭くなり尿が出にくくなる病気です。
頻尿、排尿困難、残尿感、切迫感、尿失禁といった下部尿路症状を呈します。加齢によるホルモンの変化が原因と考えられています。

中高年の男性であれば皆さん、ほぼ必発と言える疾患であり、 50歳代の男性で40−50%、80歳代の男性では80%を超えるといわれています。

治療法としては様々な薬を用いた薬物治療がありますが、どの薬物治療も根本治療ではなく、症状を軽減するためのものです。
したがって非常に大きく肥大してしまった方などで、薬では不十分あるいは近い将来薬の効果が悪くなってしまう方は多く存在しており、このような方々には外科的治療、すなわち手術治療がよい適応となります。

前立腺肥大症

手術について

当院では前立腺肥大症に対するHoLEP、ウロリフトの手術を行っています。詳しくは以下をご覧ください。

薬物治療について

αブロッカー

シロドシン、タムスロシンなど尿道を広げる薬です。治療の最初に使われることが多いです。
ふらつき、逆行性射精が起こることがあります。主におしっこの勢いが改善されます。

デュタステリド

前立腺を小さくする薬です。ただし、排尿機能そのものを直接的に改善するものではありません。
効果が現れるまでには、数ヶ月ほどお時間がかかります。

抗コリン薬、β作動薬

主に膀胱に作用します。過活動膀胱の治療、膀胱の蓄尿機能を改善する目的で使用されます。

タダラフィル

膀胱、前立腺両方に作用します。勢いを改善する効果が強いです。
血流を改善する薬で、認知症予防にも良いとされます。ただし心臓の持病がある方には使いづらいです。

検査について

  • 超音波検査(実際の大きさの測定)
  • 尿流検査(勢いを調べます)
  • 残尿測定(簡易エコーで、実際の残尿量を測ります)
  • 血液検査(前立腺がんの可能性も併せて調べます)
  • 尿検査(尿路感染がないかの確認)

前立腺肥大症の治療をご希望の患者さんへ

前立腺肥大症の治療にご興味のある患者さんは説明および相談をさせていただきますので、一度当院の泌尿器科をご受診ください。