肺がんの早期発見・早期治療へ
日本人の死亡原因の第1位はがんであり、
全体の約3割を占めています。
その中で最も多いのが肺がんと言われています。
肺がんはある程度進行しないと症状が出ないため、残念ながら
発見が遅れたり治療が困難になる方も少なくありません。
従来のレントゲン検査では見つけにくい早期の肺がんも、
肺がんドックで行うCT検査であれば、
重症化する前に発見することが可能です。
症状(日頃から咳・血痰が出る、深呼吸すると胸が痛むなど)がある場合には外来受診をお勧めすることがございます。
肺がんにはその発生する部位で
1)肺の入り口付近に発生する「中心型肺がん」 …喫煙者に多い
2)肺の奥の方に発生する「肺野型肺がん」
に分類されます。
中心型肺がんでは、比較的早い時期から咳・痰・血痰などの症状が出やすいのですが、
肺がんの約7割を占める肺野型肺がんでは、早期にはほとんど症状がありません。
この末梢型肺がんの早期発見にCT検査が有効です。
早期にはほとんど症状が現れず、病気の進行に伴い咳・痰・倦怠感(だるさ)・体重減少・胸痛・呼吸困難などが現れます。
ただしこれらの症状はほかの呼吸器の病気でもみられ肺がん特有の症状ではないため、
他の呼吸器疾患と区別がつきません。
症状が続く際は、ドックではなく診療として医療機関を受診することをおすすめ致します。
〈例1〉典型的な肺がん
〈例2〉両方の肺に肺がん
〈例3〉1㎝未満の肺がん
大きな腫瘍はもちろんですが、
胸部CT検査では多発肺がんや1㎝未満の小さな肺がんを見つけることが可能です。
低線量CT検査では、放射線被ばく線量を減らすため、通常のCT検査より照射線量を低減させて(当院ではガイドラインに準じた線量)撮影を行います。画像の質は通常のCT検査に比べて劣りますが、肺野型肺がん(通常よくあるタイプの肺がん)の有無は十分に判断可能であることが確認されています。 また50歳以上で喫煙指数*が600以上の重喫煙者においてのみ、この検査が肺がん死亡率を下げることに有効性が示されています。これ以外の対象者についての有効性についての研究結果はありません。
*喫煙指数=1日の本数×喫煙年数
低線量とはいえ放射線被ばくをしますので、ご自身の肺がんリスクと照らし合わせ十分ご検討下さい。また肺がんが発見されても進行速度がきわめて遅くただちには命に関わらないものもあるため、この場合にはすぐには治療に取り掛からず長期の経過観察が必要となることがあります。
50歳以上で喫煙指数*が600以上の方 *喫煙指数=1日の本数×喫煙年数
①50歳未満の方
※特に40歳未満の方には被爆の観点からお勧めしません。
②咳・痰(痰に血が混じる)が出などの症状がある方
※症状のある場合には呼吸器内科・呼吸器外科への受診が望ましいです。
胸部CT検査(低線量)
検診目的でのCTのため、通常より放射線の被曝量を抑えてあります。
CT検査とは
検査当日、医師からの説明はございません。
5,000円(税込)
※クレジットカードでの支払い可
約10分
平日 | 9:00~17:00 |
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土曜日 | 9:00~12:30 |
後日、ご自宅へ結果票を郵送致します。(2~4週間前後)
※早急に精密検査が必要な場合は、直接ご連絡致します。
当院では、肺がんドックにて行ったすべてのCTについて、肺がんCT検診認定機構の認定医師が責任をもって読影します。
また郵送された結果について質問や相談がある場合には、いつでも読影担当医の外来にお越しください。
→当院の呼吸器外科の紹介はこちら
下記に該当する方は、検診の効果や放射線被ばくによる身体への影響の観点から肺がんドックの受診をお断り致しております。
・直近3ヶ月以内に胸部CT検査をされた方
・妊娠中、妊娠の可能性のある方
・ペースメーカーを装着している方
047-345-1111(代表)
平日 | 9:00~16:30 |
---|---|
土曜 | 9:00~11:30 |
①当日は、1号館1階総合受付内の健診受付(正面入口入って右手側)にお越しください。
②3号館1階18番CT検査室でCT撮影をおこないます。
③CT撮影後、自動精算機でお支払いをお願い致します。
・予約票 ・問診票 ・同意書 ・検査料金