重要なお知らせ

ロボット支援下腎尿管全摘除術

腎盂がんおよび尿管がんに対して行う、腎臓と尿管を膀胱の一部を含めて摘出する手術です。腎臓の遊離および下部尿管処理(膀胱壁の部分切除及び縫合・閉鎖を含む)の2つのパートにわけて手術を行います。
腎盂・尿管がんにおける腹腔鏡手術は標準術式として確立されています。ロボット手術は開始されてからの期間が短いため、長期的な治療成績はまだ明らかなではありません。しかしながら、従来の腹腔鏡手術と比較してロボット支援手術では入院期間が短く、合併症が起こる確率も低く、手術前後の治療成績に差がないもしくは優れていると報告されています。

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腹腔鏡手術でもロボット手術でも、手術の最後には腎臓を取り出すため約5cmの傷をつけて身体の外に摘出します。
腹腔鏡の場合は尿管処理のために下腹部につける5〜8cmの傷から腎臓を摘出しますが、ロボットの場合は上腹部に作るロボット用の穴をつなげて5cmほどの傷として、そこから摘出します。
ロボット手術が不向きな方もいます。過去に胃・大腸・胆嚢などの手術をしてお腹の中の腸の癒着がある方は、お腹の中を通してするロボット手術ではなく、背中側からする腹腔鏡手術をすることがあります。

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腹腔鏡手術

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ロボット手術

患者さんのメリット

①尿管と膀胱のつなぎ目の処理が、腹腔鏡に比べて正確にできる。

腹腔鏡手術の場合、腎臓の遊離は腹腔鏡で行いますが、下部尿管処理のために下腹部を 5-8cm切る(開腹手術)必要があります。

②手術時間の短縮

腹腔鏡手術の場合、からだを横向きにして腎臓の遊離を行った後、からだを仰向けにして
 下部尿管処理を行いますが、ロボット手術の場合、仰向けのまま手術を行うことが可能です。

泌尿器科