重要なお知らせ

脳腫瘍の放射線治療

脳腫瘍には、脳の細胞や神経などから発生する原発性脳腫瘍と、脳以外の部位にできたがんが脳に転移した転移性脳腫瘍があります。 転移性脳腫瘍の治療には、手術、放射線治療、化学療法などがあり、原発巣や腫瘍の状態によって治療方法を選択します。

放射線治療の種類

転移性脳腫瘍に対する放射線治療には脳全体に照射する「全脳照射」と、転移したがんをピンポイントに狙って照射する「定位照射」があります。腫瘍の状態により、手術との放射線治療の併用や全脳照射、もしくは定位照射の単独、あるいは両方を組み合わせた治療を行います。

全脳照射

全脳照射は
・多数(10個以上)の転移がある
・転移した腫瘍が大きく(3cm以上)、手術ができない場所にある
等の状態にある患者さんに対して行います。
1回の照射につき3Gyを10回(2週間)かけて行います。1回あたりの治療時間は10分程度で通院による治療が可能です。

定位照射

定位照射は
・脳転移の数が少ない(10個以下)
・腫瘍の大きさが3cm以下
の患者さんに対して行います。
1回あたりの治療時間は30分程度で、通院による治療が可能です。照射線量や回数については以下の表をご参照ください。(目安)

脳腫瘍グラフ
脳腫瘍に対する定位放射線治療装置ZAP-X

放射線治療科(新松戸高精度放射線治療センター)