放射線治療Q&A
- 放射線治療を受けたら家族や周囲の人に影響はありますか?
- 放射線治療のほとんどを占める外部照射では、放射線照射時、瞬時に身体を通り抜けます。
放射線そのものが身体に残る事はないので、家族や周囲の人への影響はありません。
ただし、小線源治療で線源が体内に残っている場合や内用療法を行った場合は身体から放射線が出ますので、放射線治療後の案内を守って周囲への影響を避けましょう。
- 妊娠や出産に影響はありませんか?
- 男女とも、照射部位が下腹部(卵巣や精巣)から離れていれば、生殖にほとんど影響は及びませんが、影響が全くないわけではありません。特に、妊娠可能年齢の女性は注意が必要ですので、不安な方は担当の放射線治療医に尋ねてください。
- 放射線治療を一度受けたら繰り返し受けられないのですか?
- 正常組織が放射線によるダメージを受けた場合、一旦回復はするものの、潜在的にはダメージが残存するので、何年経っても完全には回復しないと考えられています。これは、放射線治療では正常組織が許容できる限度近くまで照射することが多く、同じ部位への再照射が難しかった歴史があるからです。近年では治療技術が進歩し、照射線量や範囲をより細かく調整できるようになったため、再照射が可能なことが多くなりました。ですから、必要な場合はできる限り正常組織を避けて再照射を行います。
- 放射線治療の費用はどれくらいかかりますか?
- 放射線治療の費用は放射線の種類や治療方法、全体の治療回数で決まります。
例えば、外部照射でかかる費用は、治療のための準備と日々の治療に関わるものに大別されます。
複雑な治療技術を扱うため、回数が多くなるほど費用は高くなります。
また、健康保険の負担割合で支払う費用が変わります。(例外として保険負担外の治療も存在します。)
放射線治療科(新松戸高精度放射線治療センター)