重要なお知らせ

True Beam:直線加速器放射線治療装置(リニアック)

リニアックとは直線加速器とも呼ばれる汎用型の放射線治療装置で、当院ではTrue Beamを使用します。 True Beamは多くの放射線治療施設で広く導入されている放射線治療装置ですが、治療を必要とする部位に対して必要な照射をより正確に実施できるよう改良されているタイプの装置です。あらゆる部位のがんに対応しています。サブミリメートル単位の高精度な駆動制御で、より腫瘍に限局した照射を実現します。非常に大量の放射線を発生できるので短い時間 (10-20分程度)で治療が可能で、時間的な負担を軽減します。

放射線治療の種類

強度変調放射線治療(IMRT)

腫瘍の形状に合わせて放射線の形や強度、方向を変えて放射線を照射する治療法です。
腫瘍に限局した放射線治療が可能です。これにより周辺正常組織の被ばくを抑えることができます。

定位放射線治療(SRT)

腫瘍に対してあらゆる方向から放射線を集中して照射する方法です。
一度に高線量の放射線をピンポイントで照射するため、周辺の正常組織にあたる線量を極力減少させることができます。
通常の放射線治療に比べ、1回で照射する線量が多いため、通院回数が少なくなります。
様々な部位の転移性腫瘍(脳転移、肺転移、肝転移、副腎転移、骨転移など)や脳腫瘍、早期肺がん、膵臓がん、肝臓がん、前立腺がんなどが治療の対象となります。
肺がんや肝臓がんなど呼吸によって腫瘍が動くがんに対しては、呼吸のタイミングに合わせた照射(呼吸同期照射)を行います。

画像誘導放射線治療(IGRT)

照射の直前に撮影した患者さんの画像情報をもとに放射線治療時の位置の誤差を補正します。
患部の正確な位置合わせにより腫瘍に集中した照射となり、副作用を抑えることが可能です。

放射線治療科(新松戸高精度放射線治療センター)