YouTube『ドクター伊丹 放射線治療医のがん情報チャンネル』(※YouTubeへ遷移します)
▲「脳腫瘍に対する放射線治療機器” ZAP-X”をご紹介します」
ZAP-Xとは、脳腫瘍や脳内疾患などに特化した最先端の定位放射線治療(SRS)装置です。当院では国内稼働3台目のハイエンド機種を使用します。
腫瘍、血管奇形、三叉神経痛など、メスの届かない深部の病変を切らずに治療ができます。また、多方向から放射線を病変の形に集中させ照射します。がんの転移が複数にわたる場合は特に脳を壊さないですむピンポイント照射が有効です。
従来のガンマナイフのように頭蓋へのフレーム・ピン刺入固定が必要でないため、患者さんの負担が軽減されます。
治療中の画像誘導(Image Guided System)により、からだの位置のズレをリアルタイムで計測、補正します。これによりソフトマスク固定にもかかわらず誤差1㎜以下のターゲット精度を実現しています。神経などにダメージを与えないよう細かくコントロールできます。
からだを透過するビームをリアルタイムで装置内の線量計が監視し、治療計画との差が発生すると直ちに停止します。これにより人的・機械的エラーの潜在的リスクを低減します。
ズレ補正によって、一回照射だけでなく、数回、数十回にわたって反復して同じ場所に照射治療ができます。これにより大きな腫瘍などを治療することが可能です。