血液疾患には、急性・慢性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群などの造血器腫瘍や、再生不良性貧血などの各種貧血、血小板減少症などの出血性疾患があり、これらの疾患の多くは治療に特殊な薬剤を使用や無菌環境が要求されるため、専門施設での診療が必要になってきます。
当院では無菌室4床を備え、患者さんの診療は日本血液学会専門医5人を含む血液内科専門医が担当しております。遺伝子診断など最先端の分子生物学の技術を導入し、総合的に血液疾患の診断にあたっています。
治癒を目指した造血器腫瘍に対する化学療法、自家末梢血幹細胞移植、分子標的療法、抗体療法を積極的に行っています。
最先端の医療を供給する体制を整えておりますが、高齢の方や合併症のある方などには、患者さんの病態に応じQOLを配慮した治療法も選択しています。治療法の選択にあたっては常に親切丁寧な説明を行い、患者さんとの心の触れ合いを大切にした医療を心がけています。
骨髄の造血細胞に異常がないかどうかを調べる検査です。患者さんには、うつぶせになってもらい、骨盤骨(後腸骨稜)の穿刺部位を消毒し局所麻酔をした後に針を刺し骨髄液を少量吸引します。実際の検査時間は 15〜20分程度ですが、終わった後に1時間程度の安静が必要です。外来での施行も可能です。
急性白血病や骨髄異形成症候群、末梢血幹細胞移植の患者さんに無菌室での加療を行っております。
自家末梢血管細胞移植とは、自分の血液幹細胞(白血球や赤血球、血小板をつくり出すもととなっている細胞)を採取し冷凍保存し、強力な化学療法の後自分の体に戻す方法です。多発性骨髄腫や悪性リンパ腫の患者さんを対象に行っております。
悪性リンパ腫の放射線治療は、放射線治療のみによる根治的治療、化学療法と併用した根治的治療、再発予防のための照射、再燃(再発)リンパ腫に対する緩和照射などを目的に行われます。悪性リンパ腫は放射線が効きやすいがんですので、リンパ腫の種類や病状により、治療内容を選択します。
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