当院では、令和4年11月より前立腺生検システム「バイオジェット」を導入し、従来の生検法よりも精度が高い前立腺針生検が可能になりました。
従来の「超音波ガイド下生検」では、がんの正確な位置を把握することが難しいため、前立腺全体にまんべんなく複数個所に生検針を刺し、組織を採取して診断する必要がありました。そのため、1度の生検でがん組織が見つからなかった場合、がん組織がなかったのではなく、針にがんが当たらなかった可能性があります。
今回導入した「バイオジェット」による「MRI-超音波融合システム前立腺生検」は、事前にMRI画像でがんの位置を確認し、生検時に超音波画像とMRI画像を重ね合わせることで、針を刺すべき場所を教えてくれるシステムです。これにより、効率よく正確にがんが疑われる場所から組織を採取することができます。
「バイオジェット」の導入により前立腺がんの正診率の向上が見込まれます。
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