CT検査は、ベッドをスライドさせながらX線撮影をし、それをコンピューター処理して画像にする検査です。頭部・胸部・腹部等全身の断層像(輪切り)や立体像(3D)の描出が可能であり、通常のレントゲン検査などでは撮影できない場所の病変も検出することができます。
特に心臓や大動脈、気管支・肺などの胸部、肝臓、腎臓などの腹部の病変に関しては、優れた描出能力を発揮します。
2018年6月に新しく導入された320列CTは、64列CTよりもさらに細かい撮影が可能になり、より診断の向上が期待できます。また、千葉県内で数台しか稼働していない逐次近似法を使用することによりさらに細部まで画像構築ができ、低線量撮影を実現します。
320列CT装置で撮影できる写真例
①左図:大腸3D画像 右図:大腸仮想内視鏡画像
②呼吸器外科 術前画像
③左図:心臓1心拍撮影画像 右図:心臓バイパス術後画像
Q&A
- CT とは?
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コンピュータ断層撮影といい、人体を水平方向に輪切りにした断面や3D の画像を描出します。輪の中では、X 線を放出する管球と検出器が高速で回転しており、その列が多いほど、描出能力も高くなります。当院では、症例に応じて、320列型と64列型の2 つの装置を使っております。
- 検査方法・時間は?
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検査台に仰向けに寝た状態で、輪の中に入ります。検査中の痛みはございません( 造影剤を使用する場合は静脈注射になります)。検査時間は、部位によって異なりますが、10 分程度です。
- 検査に際して注意することは?
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最近の検査では造影剤を使用することも多くなっています。造影剤使用の検査では、検査時間の4時間前からの食事は控えていただくようお願いします。
造影CT の場合、造影剤を使用するため、まれに副作用が起こるケースがあります。症状としてはかゆみや発赤、くしゃみなどから、重い症状となると、呼吸困難や意識消失、心停止なども起きるケースがあります。薬剤アレルギーがある方は事前に医師にご相談ください。
また、造影剤の副作用が起きた場合には医師が迅速に対応いたしますのでご安心ください。