重要なお知らせ

小児外科

子ども選定療養費

当院の小児外科では、2023年より小児外科専門医が常勤医として診療を担当しております。これまでの非常勤体制から変更となり、外来診療から手術、術後フォローまで、一貫した診療を提供できる体制が整いました。

手術が必要かどうか、また手術のメリット・デメリット、傷の大きさなどについて、十分にご理解いただけるよう丁寧に説明いたします。成長を待った方がよいケースもあるため、ご家族と相談しながら適切な手術の時期を決定します。

一部の病気は早期の手術が必要となるため、当ページでも詳しくご紹介します。気になる症状がある場合は、お早めにご相談ください。

また、当院では小児外科専門医がエコー、造影検査、内視鏡などの検査・治療を担当し、外来で診察した医師がそのまま処置や手術を行うため、継続した診療を受けていただけます。

対応が難しい疾患については、適切な医療機関へ紹介することも可能です。お子様の治療について気になることがございましたら、まずはお気軽にご相談ください。

小児外科の特徴

小児外科は、赤ちゃんから中学生までのお子様を対象に、主に手術が必要な疾患を診療する専門科です。

お子様の病気には、すぐに手術が必要なものもあれば、成長を見ながら治療の時期を決める方がよいものもあります。診察では、病気の状態や治療の選択肢についてわかりやすく説明し、ご家族と相談しながら方針を決定します。

また、健診や日常生活で気になる症状、へその形の変化やしこりなど、手術が必要かどうか判断に迷う場合も、まずはお気軽にご相談ください。医師が優しく丁寧に対応し、安心して診療を受けていただけるよう努めております。

診察内容

  • 小児外科全般(消化器疾患、腫瘍、先天異常 など)
    • 消化管疾患:肥厚性幽門狭窄症、胃食道逆流症、虫垂炎、腸回転異常症 など
    • 肝胆道系疾患:先天性胆道拡張症 など
    • 体表・腹壁疾患:鼠径ヘルニア、臍ヘルニア、陰嚢水腫、ヌック管水腫 など
  • 小児泌尿生殖器外科(停留精巣、尿膜管遺残 など)
    • 泌尿生殖器疾患:包茎・埋没陰茎、陰唇癒合、膣ポリープ など
    • 急性疾患:急性陰嚢症(精巣捻転)、卵巣捻転 など
  • 頭頸部疾患
    • 舌小帯短縮症、耳瘻孔・副耳、正中頸嚢胞、梨状窩瘻 など
  • 緊急対応が必要な疾患
    • ヘルニア嵌頓、異物誤飲(食道異物・胃内異物)、腸閉塞、中腸軸捻転 など
  • 腫瘍性疾患
    • リンパ管奇形、精巣腫瘍、卵巣腫瘍、仙尾部奇形腫 など
  • 健診や日常生活で気になる症状の相談
    • へその形の変化、しこり、お腹の痛み、便秘 など
    • 健診で指摘された異常(鼠径ヘルニア、臍ヘルニア、腫瘍 など)

診察では、お子様の成長や発達に配慮しながら、適切な治療方針をご家族と一緒に考えていきます。気になることがございましたら、まずはお気軽にご相談ください。

よくある症状

精巣がない(どこにあるかはっきりわからない)

停留精巣や移動性精巣が考えられます。健診で指摘された場合や、ご家族様が気になった際は、小児外科を受診してください。診察を通じて、手術の必要性を判断いたします。

足の付け根が膨らむ、陰嚢が大きい

鼠径ヘルニア、陰嚢水腫、精巣腫瘍などが考えられます。エコー検査を行い、年齢や症状に応じた治療方針をご提案いたします。

突然、陰嚢を痛がる

急性陰嚢症が疑われます。特に精巣捻転の場合は、早急な治療が必要です。夜間でもすぐに病院を受診してください。


鼠径ヘルニア

陰茎の皮がむけない

包茎や埋没陰茎の可能性があります。子どもは基本的に包茎ですが、状態によっては治療が必要となる場合もあります。お気軽にご相談ください。

でべそ

臍ヘルニアが考えられます。成長とともに自然に治ることもありますが、腸や脂肪がはまり込むリスクもあるため、診察で適切な治療時期を判断いたします。


臍ヘルニア(でべそ)

おなかの右下が痛い

虫垂炎や回盲部炎、女児の場合は卵巣の病気が疑われます。吐き気や食欲低下、みぞおちの痛みから始まり、時間とともに痛みが右下へ移動するのは虫垂炎の典型的な症状です。早めの受診をおすすめします。

その他にも、以下のような症状がある場合は、小児外科で対応いたしますのでご相談ください。

  • 発語が舌っ足らず、舌を出すとハート型になる(舌小帯短縮症)
  • 耳の周りが赤く腫れる、生まれつき耳の前に小さな突起がある
  • 首の一部が膨らんでいる
  • おへそが赤くじゅくじゅくして悪臭がする
  • ミルクを頻繁に噴水状に吐く
  • おしりの周りが赤く腫れている
  • コインなどの異物を誤飲した

ひとつでも気になる症状がありましたら、小児外科にご相談ください。

当院で行える検査

  • 超音波検査
  • CT
  • MRI
  • 上・下部消化管造影検査
  • 上部消化管内視鏡検査

当院で行える治療

当院では、できるだけお子様の負担を少なくし、回復が早い治療を心がけています。

  • 腹腔鏡手術(鼠経ヘルニア、停留精巣、虫垂炎、尿膜管遺残、卵巣捻転)
  •  小さな傷で行う手術方法で、術後の痛みが少なく、回復も早いのが特徴です。
  • 単孔式腹腔鏡手術(虫垂炎)
  •  へそに小さな穴を1カ所開けて手術を行い、傷を目立たなくする方法です。

  • 上部消化管内視鏡的異物除去(食道異物、胃内異物)
  •  誤飲した異物(コイン、ボタン電池、小さなおもちゃなど)を内視鏡を用いて取り除きます。

休診代診

▼ この表は横にスワイプ(スライド)できます

2/22
(土)
午前 休診 三上 敬文
2/22
(土)
午前 休診 三上 敬文

担当医表

夜間・休日診療のご案内

小児外科

受付時間【午前】7:30~12:00 【午後】[初診]12:00~15:30[再診]12:00~16:00

急遽、担当医が変わる場合がございますのでご了承ください。

女性医師

▼ この表は横にスワイプ(スライド)できます

午前

井上 成一朗

三上 敬文

午後

井上 成一朗

担当医表(PDF版のダウンロード)

所属医師

小児外科医長
三上 敬文 (みかみ たかふみ)

小児外科、外科(消化器病センター)

専門・得意分野 小児外科、小児泌尿生殖器外科、小児内視鏡治療、消化器外科
略歴 順天堂大学・大学院 卒業
資格・所属学会 日本外科学会外科専門医
日本小児外科学会小児外科専門医
医学博士
ダビンチ手術助手有資格者
PALS Provider
ICLSコース修了
緩和ケア研修会修了
がんのリハビリテーション研修修了
日本小児泌尿器科学会
日本周産期新生児医学会
日本消化器外科学会
日本内視鏡外科学会