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【小児外科】埋没陰茎に対する陰茎形成術!~包茎に対する考え方~

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当院においては小児の包茎、埋没陰茎に対して陰茎形成術を行うことが可能です。一般的な環状切除術を行うと、陰茎が小さく見えてしまい、将来的に本人がコンプレックスを抱えてしまうことがあります。

小児の包茎においては社会的にさまざまな意見、考え方があります。幼少期から皮を剥いていきましょう、といった風潮や、海外のようにほぼ全員手術で皮を切ってしまいましょう、といった文化です。

小児外科医からの視点を述べます。小児は真性包茎(皮は剥けずに常に被っている状態)であり生理的な癒着があるため、無理矢理に皮を剥こうとすると亀頭や皮を傷つけてしまう可能性があります。傷ついてしまった結果、皮の先端部分が傷が治る過程で固くなり出口が狭くなってしまうことや、亀頭と皮が強く癒着してしまうことにより、手術が必要となってしまう方々に私は出会ってきました。真性包茎は通常、陰茎の成長とともに自然と皮が剥けていき、少なくとも仮性包茎(剥こうと思えば剥ける状態)になっていきます。

真性包茎により、包皮炎(症状は陰茎の発赤、腫脹、疼痛、排膿など)や尿線の不安定性(1本の線ではない、狙ったところに飛ばない)、バルーニングといった排尿障害(皮の中に尿が一時的に溜まる、排尿時に皮が膨らむ)がある場合は積極的に手術を考慮します。ステロイドの外用薬を塗布する治療も選択肢に上がります。状態、程度に応じて提案させていただきます。

そんな包茎ですが、中には埋没陰茎といって元々陰茎が短小にみえる状態のお子さんがおられます。包茎に対しては環状切除術(手術時間30-40分)を行うことが多いですが、埋没陰茎に対して同じ術式をしてしまうと、術後に矮小な陰茎に悩むお子さんが出てきてしまいます。そこで皮を一度剥がして、根本から丁寧に巻き直す陰茎形成術(手術時間2時間程度)を行うとその問題を解決できます。詳しい内容、合併症のリスクなどは個々の状態に応じて説明させていただきます。

当院には常勤の小児外科専門医に加えて非常勤医師も増えました。今後も患児、ひいては一緒に経過をみられるご家族様のご心配、ご不安のないよう丁寧な説明と手術を積極的に進めてまいります。

担当医表

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小児外科

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